【スタッフブログ】〜Vol.16〜 暑熱順化とヒートトレーニング Part1

TREATの箱山です。

梅雨が明けると本格的な暑さの厳しい夏が始まります。

暑熱環境に身体を慣らせていくことを暑熱順化といいます。

暑熱環境では深部体温の上昇やその他の要因により運動中のパフォーマンスが落ちることがわかっていますが、暑熱順化を行うことでパフォーマンスの低下を抑えることができると言われています。

今までは感覚的に暑さに慣れてきたなどの主観的な指標でのみ暑熱順化をみてきました。

また深部体温を図るためには、体内にセンサーを入れて計測しなければならないため、計測しながら運動をすることは難しいとされていました。

最近では非侵襲的に深部の温度を計測できるデバイスが登場しています。

暑熱順化という言葉は多くの方が聞いたことがあると思いますが、このデバイスを使うことで深部温度を数値化して暑熱順化をより具体的にすることができます。

トライアスロンや自転車競技を中心にトップ選手が活用していることでメジャーですが、ランニングではまだまだ一般的ではないと思います。

この深部温度をモニタリングしながらトレーニングを行うことをヒートトレーニングと言います。

また暑熱順化には、暑熱環境に適応するだけでなくエンデュランススポーツのパフォーマンスを向上させる効果があるのではないかと言われています。

今回から複数回に分け、運動中に深部温度を非侵襲的に計測することのできるデバイスを用いたヒートトレーニングと暑熱順化について書いていきます。

COREを用いて深部温度をモニタリング

深部体温を計測する方法はいくつかありますが、いずれも直接体内に温度を測定する機器を入れる方法がとられています。

CORE は心拍計のベルトに装着するなどして、体表から深部温度を計測することができるデバイスで、非侵襲的にモニタリングすることができるデバイスとなります。

(詳しい測定方法などは公式サイトをご覧ください。)

箱山は昨年からこのCOREを使用していますが、非常に簡単に運動中の深部温度をモニタリングすることができています。

ランニング中には心拍数やパワー、ペースなどの指標を用いてトレーニングの強度を設定したりすると思いますが、COREを使うことで深部温度も指標として活用することができます。

次回、詳しく書いていきますがヒートトレーニングではこの深部温度をモニタリングしながらトレーニングしていきます。

(一番上の表示がCOREで計測した深部温度)

(COROSのプラットフォームで後からフィードバックも可能で他の数値との比較もしやすい)

暑熱順化により期待できるトレーニング効果

深部温度をモニタリングしながらトレーニングすることができるということをここまで説明しました。

ここからは暑熱順化トレーニングを行うことにより、どのようなトレーニング効果があるのかを説明していきます。

暑熱環境では深部体温を維持しようとする働きから、発汗量を増やすために体表面に近い血管への血流量が多くなります。

心血管系へのストレス増大や脱水などさまざまな要因によってパフォーマンスが低下してしまいます。

暑熱順化の効果には安静時の深部体温の低下、発汗開始時の深部体温の低下、 皮膚血流量の増加、熱放散能力の向上、血漿量の増加などがあります。

暑熱環境に適応するようトレーニングすることにより、深部体温の過度な上昇を抑え、熱を放散する能力が向上することにより暑熱環境でのパフォーマンス低下を防ぐことができます。

これが暑熱順化です。

暑熱順化の効果に血漿量の増加があります。

血漿とは血液内の赤血球や白血球などの血球成分を除いた液体成分になります。

この血漿量が増加すると血液内の血中成分のバランスが崩れるため、ヘモグロビン量を増やす動きが起きます。

ヘモグロビンとは赤血球と結びつき酸素を運搬する働きのあるタンパク質なので、ヘモグロビン量が増加することにより血液の酸素運搬量が増加することにつながります。

そのため暑熱順化トレーニングを行うことで血液の酸素運搬能が向上するということも報告されています

ヘモグロビン量を増やすトレーニングとして以前のブログでもご紹介した低酸素環境で行う高地トレーニングが一般的ではありますが、暑熱順化トレーニングにおいても同じように効果が期待できるということです。

高地トレーニングでは一定期間中、低酸素環境に滞在しないといけないなどの条件がさまざまありますが、暑熱順化トレーニングであれば身近な環境でも深部温度をモニタリングしながら行うことができます。

ここまで暑熱順化トレーニングには、暑熱環境に適応していくだけでなく持久系スポーツのパフォーマンスを向上させていく効果があるということをご紹介していきました。

パフォーマンス向上の効果があるからと言って闇雲に取り組んでも意味がありません。マイナスな影響を受けることもあります。

適切な手段で行うことが大切です。

次回のブログではCOREを用いた暑熱順化トレーニングの実践について書いていきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

【参考】

日本スポーツ振興センター:競技者のための暑熱対策ガイドブック

Mark Waldron· Rebecca Fowler · Shane Heffernan · Jamie Tallent ·Liam Kilduff · Owen Jeffries :Effects of Heat Acclimation and Acclimatisation on Maximal Aerobic Capacity Compared to Exercise Alone in Both Thermoneutral and Hot Environments: A Meta‐Analysis and Meta‐Regression

J. D. PériardS. RacinaisM. N. Sawka: Adaptations and mechanisms of human heat acclimation: Applications for competitive athletes and sports

Conor M Dolson Ethan R Harlow Dermot M Phelan Tim J GabbettBenjamin Gaal Christopher McMellenBenjamin J GeletkaJacob G CalceiJames E VoosDhruv R Seshadri :Wearable Sensor Technology to Predict Core Body Temperature: A Systematic Review

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