井原 知一(いはら ともかず)
トレイルランニング/ウルトラランニング
1977年生まれ。長野県出身。小学校から中学校までサッカーに打ち込むが、高校からはスポーツとは無縁の月日を過ごす。29歳になった頃には、身長178センチ、体重98キロ、BMI32の肥満。 その年に、IT企業から、スポーツ商社へ転職。その体格から、BMIを下げるダイエット企画の社員サンプラーとなる。1日30分、毎日トレッドミルで走った結果、3ヶ月で7キロの減量に成功。 それ以来走ることがライフスタイルとなり、トレイルランニングとも出会う。 10年前、はじめて走った5キロは「挑戦」だったが、今では100マイルを走れるようになる。100マイルの楽しさにはまり、現時点で100マイルを57本完走。(2020年12月時点 日本人最多) 現在の夢は100マイルを100本完走することと共に走る楽しさを広げていくこと。
2018年 信越五岳100MILE 21:02:41 7th
2019年 Barkley Marathons 39:38:34 Fun Run
2019年 H.U.R.T 100 23:57:20 4th
ストレングストレーニングに時間を費やすより、走って走力をつければいいと思っていた
以前からTREATには治療や測定の際にお世話になっていましたが、ストレングストレーニングに取り組み出したのは昨年のことです。
強くなるために海外選手の練習事情を積極に調べる中で、ランニングにストレングストレーニングを取り入れる方がいることは知っていたのですが、ストレングストレーニングを積極的に取り入れて活躍している選手もいれば、逆に全く取り入れずとも活躍している選手がいることも事実で、いまいち納得感がもてずにいました。そのため、ストレングストレーニングに時間を費やすくらいなら、走ることにフォーカスして走力を上げていこうというスタンスで練習を積んできました。
また「なぜランニングにストレングストレーニングが効果的なのか?」というロジックを全く理解していなかったのもあり、強い興味がもてていませんでした。
そんな時、矢田先生と一緒に高尾を走る中で、ストレングストレーニングの効果についての話を改めて聞かせてもらい、重要性と理論が頭にスッと入ってきたことが、一歩踏み出すきっけかになりました。
2020年は新型コロナウイルスの影響でレースもことごとくキャンセルになっていたため、何か新しいことを始める良い機会だと思っていたこともあり、「やってみたい!」という気持ちが高まったと思います。
来たる「HK4TUC」「Barkley Marathons」に向けて
現在は2021年に出走予定のHK4TUCやBarkley Marathons(バークレーマラソンズ)に向けて、2020年の11月から週2回の頻度でストレングストレーニングに取り組んでいます。
実際にやってみると、これまでたくさん走ってきたにも関わらず、基本動作が出来ていなかったり、以前から自覚していた左右差が明確に出たり、まだまだ改善できる点や強くなれる伸び代がたくさんあることに驚きます。今現在は、正しい動きづくりを中心に、メニューを組んでもらっています。
スタートして間もないのですが、走るために必要な股関節周りの柔軟性を持ててきたり、これまで意識して使ったことのなかった筋肉群を意識して走るだけで走りやすくなったり、タイムが伸びたりと、身近なところでも少しづつ結果が出てきているので、時には辛い練習も積極的に頑張れます。
先日もストレングストレーニングをはじめてから初の100マイル(自身57本目)を走ってきましたが、いつもなら50マイルくらいで左右差が出てしまう右側の大臀筋も、違和感なく最後まで走り切れたときはとても嬉しかったですし、今後の自分自身に可能性を感じました。
90歳で100マイルを健康的に走るために、いまからできる身体づくりを
2009年から走り始め、約10年間走り続けてきました。その中では、毎年どこかしら怪我をしてしまったり、左右差が原因で治療院にも何度もお世話になったりしてきました。
そしてその度に「〇〇を強化した方が良い」とアドバイスを頂きながらも、一旦は取り組むものの三日坊主な状態が続き、自分の身体とも積極的に向き合うこともせずに、ここまで誤魔化しながらやってきた部分もあったように思います。
今思えば、90歳になっても100マイルを走る!というスローガンを抱えながらも、相反する行動をしてきたなと感じています。
TREATでは自分の弱点を包み隠さず教えてくれて、そこに対しての解決策を見出してくれます。時間や効率的なアプローチを重視する僕としては、願ったり叶ったりです。
まだまだ改善するところが万歳で、これからストレングストレーニングを続けていくことで伸ばせる部分がたくさんあるので、今後自分の体がどうなるのか?新しく手に入れた身体でどんな100マイルが走れるのか?楽しみです。そして何よりも、90歳で100マイルを健康的に走れるように、これからも積極的に取り入れていきたいと思っています。