TREATの箱山です。
前回は年間計画とマラソン練習の狙いについて書きました。
目標レースが決まったら、そのレースに向けてトレーニングを始めると思います。
皆さんは日頃のトレーニングの強度を何をもとに決めていますか?
目標タイム、過去のトレーニングなど様々だと思います。
しかし、その運動強度が自分にとって適切であるかどうかを測る方法は限られていると思います。
以前のブログでも運動強度の指標を出してトレーニングすることの重要性をご説明しました。
最適な運動強度を理解してトレーニングを行うことはパフォーマンスを上げていくだけでなく、ケガの予防にもつながります。
呼気ガス測定によって自分に最適な運動強度を知る
指標の出し方はさまざまですが、TREAT TRAIL RUNNING CLUB では、呼気ガス測定によるAT測定を実施しています。
呼気ガスから運動中のエネルギー代謝を分析し、AT値(嫌気性作業閾値)の運動強度を算出します。
AT値(嫌気性作業閾値)についての説明は過去のブログを読んでいただきたいのですが、簡単に説明すると運動中のエネルギー代謝が糖質メインに切り替わるポイントとなります。
一般的には、閾値走やペース走といったトレーニングはこのAT値を強化するために行うトレーニングです。
呼気ガス測定を行うことでトレーニングの運動強度を決める指標を出すことができます。
トレーニングによってパフォーマンスが上がっていくと呼気ガス測定の数値も変化していくことから必ずしもこの結果が全てとは限りません。
しかし自分にとって最適な運動強度の指標を出すことは。レースに向けてトレーニングを開始する上で重要なことだと感じています。
僕は測定で出たデータを使用しているCOROSのプラットフォームに当てはめ、ゾーンを設定してトレーニングに活用しています。
呼気ガス測定は、ランニングクラブの会員様以外にもビジターで行うことが可能です。
さまざまな指標を組み合わせることも大切
トレーニングの運動強度を決定する指標となるものには、AT値以外にもVO2maxやパワーメーターを使用することでパワー(watt)を指標にする方法もあります。
僕はパワーメーターの Stryd を使用しています。
パワーは心拍数と異なり、外的な要因(気候や気温など)の影響を受けないためコントロールがしやすいというメリットがあります。
Strydも心拍数と同様にゾーンを設定してトレーニングの運動強度の指標にすることができます。
また、心拍数との相関性もあるとされているので両方を指標にすることも有効であるといえます。
僕はトレーニングによって uphill などのパワー発揮を高めていくようなトレーニングではパワーをモニタリングしながらトレーニングを行うこともあります。
さまざまな指標を組み合わせることでよりトレーニングのクオリティを高めていくことができ、パフォーマンスアップにつながっていくと思っています。
皆さんのトレーニングのヒントになれば嬉しいです。
今回はここまでです!
最後まで読んでいただきありがとうございました。