TREATの箱山です。
久しぶりのブログになりました。
前回のブログでは今年の目標としてウルトラマラソンに向けて取り組んでいると書きました。
今回は4月のウルトラマラソンに向けて取り組んでいることについて書いていきます。
ランニング以外でのアプローチ
下記はTREATで行っている呼気ガス測定のデータで昨年の11月に僕が実際に測定したものです。
※呼気ガス測定についてはこちらのブログをご覧ください。
(テスト結果の概略)
(テストのステージごとのアベレージデータ)
(ステージごとの糖質と脂質の消費エネルギー量を出したグラフ)
ランニングのトレーニングは現在、この測定結果を元にトレーニングを行っています。
もう一つこの測定結果からアプローチしているのが食事です。
主に食事によって糖質の消費量を抑えつつ、脂質の消費量を上げていけるようにアプローチしています。
ウルトラマラソンでは長時間動き続けるためエネルギーを補給しつつ走らなければなりません。そしてそのエネルギー源となる糖質は体内に貯蔵できる量には限りがあります。
そうなった時に糖質のエネルギー消費を抑え、もともと体に蓄えられている体脂肪をエネルギー源として活用できるようにすることで補給から摂取する糖質量を少なくしトラブルを予防する目的です。
11月に行った測定結果ではAT値を迎えるあたりでのRER(呼吸交換率=エネルギー源として糖質と脂質をどのぐらいの割合で使用しているかをみる値で1.0で糖質が100%、0.7で脂質が100%になると言われている)が0.9程度となっており脂質から約30%エネルギーを得ている結果になっています。(※2枚目のステージごとのアベレージデータを参照)
(呼吸交換率の表)
測定結果からみると、糖質を補給しつつトラブルを抑えて走り切れる運動強度は〜142bpm/min程度と考えています。
そこでのRERは0.8程度となっており、脂質をエネルギー源として約60%使用できている計算になります。
ただ、糖質の消費量を見ていくと1分間に1.5gとなっており、1時間では90gとなります。糖質は1グラムあたり約4kcalのため単純に計算すると1時間に約360kcalの糖質を消費している計算になります。
体内に貯蔵できる糖質には限りがあるため、補給食で糖質を補っていきます。
しかしウルトラマラソンで1時間にジェル約3つ分を補給するのは現実的に考えても難しいと考え、トラブルも起きやすいと思います。
食事とランニングのトレーニングによってここの運動強度での糖質の消費量を今よりも抑えつつ、脂質の消費量を上げていくことが目的です。
具体的にどんなことをしているかというと、食事から摂る糖質量を段階的に抑えつつMCTオイル(中鎖脂肪酸)などのエネルギー源として利用されやすい脂質の摂取量を徐々に増やして身体が脂質をエネルギーとして利用できるようするようにアプローチしていっています。
ランニングでは脂質の消費量が多い運動強度で走るなどして身体がエネルギー源として脂質を使いやすくなるようにアプローチしています。
STRIDE LABさんのこちらのブログで現在取り組んでいるファットアダプテーションについてわかりやすく紹介されています。
興味のある方はぜひご覧ください!
今後、レースに向けて呼気ガス測定を行い、トレーニング効果など見ていきたいと考えています。
今回はランニングとは少し離れて、呼気ガス即手の結果から食事やエネルギー補給の面から今取り組んでいることを書きました。
レースに向けて測定した結果などを今後も発信していくのでぜひご覧ください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。