TREATの箱山です。
前回のスタッフブログでウルトラマラソンに向けて取り組んでいることについて書きました。
具体的には、運動中のエネルギーとして糖質の消費量を減らし、脂質を優位に使えるようにすることをテーマに取り組んでいます。
今回はファットアダプテーションを実施した後の呼気ガス測定のデータをシェアします。
ファットアダプテーションで安静時の脂質代謝が向上
今回の測定では安静時エネルギー代謝量(resting metabolic rate;RMR)をみるRMR測定と、運動時のエネルギー代謝量をみる測定を行いました。
まずは安静時のエネルギー代謝の変化からみていきます。
前回、RMR測定をしたのは昨年の12月になります。
ファットアダプテーションは、今年の1月から2月にかけて約4週間取り組んでいき、現在も継続中です。
12月のRMR測定の結果
一番下の項目のRQ(呼吸商)がエネルギー代謝の指標となります。
前回のブログでもご説明しましたが、この数値が0.7に近いほど脂質代謝が優位になり、1.0に近づくほど糖質代謝が優位になります。
12月時点ではこのRQが0.87となっています。
安静時のエネルギー消費として糖質を約60%、脂質を約40%使っているという結果になっています。
2月のRMR測定の結果
2月の測定結果のRQは0.80となっており、12月に比べると0.07マイナスになっています。
それによって糖質と脂質のエネルギー消費量の割合も変化し、糖質が約30%、脂質が約70%となっています。
12月と比べると糖質と脂質の消費量の割合が逆転しています。
このことから安静時でのエネルギー消費では脂質代謝が優位になっているということが言えます。
食事の取り組みとして全体の糖質の摂取量を抑えつつ、脂質の摂取量を徐々に増やしていったためこのような結果になったのではないかと考えています。
また、食事間の時間を空けたりすることによってエネルギー消費として脂質を優位に使う体に変化していったと考えています。
今回はRMR測定の結果からファットアダプテーションによってエネルギー代謝がどう変化したのかをみていきました。
次回は運動時の測定結果からエネルギー代謝がどう変化したかについて見ていきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。