筋力トレーニングをすると筋肉がついて身体が重くなってしまう。
特に上半身は重くなると腕が振れなくなるのではないか?
ランナーの中にはこう考えている方もいるかもしれません。
しかし、上半身をトレーニングすることはランニングにおいて非常に大切なことです。
まず筋力トレーニングをすると筋肉がついて身体が重くなってしまうというのは、誤解であるということを知っておいていただきたいです。
トレーニングの方法によっては筋肉をつけて身体を大きくすることができますが、そう簡単ではありません。
こちらのブログで解説していますのでぜひご覧ください。
「トレーニングすると、身体が重くなって、走るのが遅くなりませんか…?」という誤解
ランナーが上半身をトレーニングすることによるメリットは、
・下半身との連動により前に進む推進力を作り出す
・推進力をロスすることなく最後まで姿勢を維持できる
・スピードを上げた時にフォームが崩れない
主にこのようなことが挙げられると思います。
まず下半身と連動するということですが、走るという動作では上半身と下半身は互いに反対の動きをします。
右腕を引いた時には右足が前に出て左足を後ろに蹴り出し、左腕を引いた時には左足が前に出て右足を後ろに蹴り出します。この上半身と下半身の連動から後ろに蹴り出した足が地面に力を伝えることで身体を前に運ぶ推進力が生まれます。
腕がしっかりと後ろに引けないと下半身との連動性が出せず、推進力も生まれません。
考えれば当たり前のようなことですが走るという動作では、どうしても下半身に意識が集中することで上半身への意識が薄れてしまいがちです。
上半身と下半身が反対の動きをするということは体幹部には回旋の力が働きます。その力を抑えることができないと身体を前に運ぶ推進力をロスしてしまうことにより無駄な力を使って走ることになってしまいます。
走っていて後半になるとランニングフォームが崩れてしまうのは筋力不足により、走り始めた時の姿勢を維持できていないことが要因の一つに挙げられます。
さらに、スピードを出すためにはより大きな推進力が必要になります。
その力に耐えられるだけの上半身の強さが無いとスピードを上げて走った時にランニングフォームが維持できず崩れてしまうでしょう。
短距離ランナーに上半身が大きい選手が多いのは短い距離をより速く進むために必要な推進力を作り出すためです。
長距離ランナーはそれほど大きな筋力は必要ではなくとも、最後までランニングフォームを維持するために必要な最低限の筋力は必要であると考えています。
TREATのストレングストレーニングではランナーに必要な下半身のトレーニングに加えて上半身のトレーニングも行っています。
全身の必要な部分をトレーニングしていくことでランニングのパフォーマンスが上がると考えています。
トレーニングをして最後まで崩れないランニングフォームを身につけていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
↑実際に行っているトレーニングの一例です。このトレーニングでは背中の筋にフォーカスして行います。