上り坂を走ると聞くとどんなことをイメージしますか?
箱根駅伝の5区のような延々と続く上り坂をイメージし、すごくきつそうな印象があるかもしれません。
実は上り坂を走ることは速く走るためにも、長く走るためにも多くのメリットがあります。
なぜ上り坂を走るのか?
上り坂を走ることで得られるメリットは主に、
・パワー発揮の向上
・スピードの向上
・平地よりも負担をかけずに心肺機能の向上が狙える
があります。
走るという行為は自分の身体を後ろから前に運ぶ動作です。
自分の身体を運ぶ際に発生する力を”パワー(W)”と表現することがあります。
”パワー”は 力×速度 で表されます。
上り坂を走るということは、身体を単に前に運ぶだけでなく上にも運ばなければならないために、平地を走るよりも多くのパワーを必要とします。
なので上り坂でスピードを出すトレーニングをすることによりパワー発揮が向上します。
パワー発揮が向上すると平地でもスピードが出せるようになります。
今まで平地で出していたスピードが楽に感じるかもしれません。
パワー発揮の向上を狙うトレーニングの場合は短い上り坂(50〜100m)を全力で走るインターバルを行うことがあります。
パワー発揮が上がり、スピードが出せるようになるからと言って上り坂ばかりをやっていればいいのかということではなく、自分の目標とするレースや種目によってバランスよくトレーニングの中に取り入れていくことがポイントです。
さらに、上り坂では多くのパワーを発揮するために全身の筋肉により多くの酸素を運ばないとならないために、上り坂を走るときには息が上がりやすいと感じるかもしれません。
そのため、平地と同じスピードで上り坂を走った際には心拍数が上がりやすくなります。
つまりは平地よりもスピードを出さなくとも心肺には負荷がかかるということです。
このことを活用し、インターバルをあまりやったことがないという方は、まず初めに上り坂を使ったインターバルから始めることにより、平地よりも負担をかけずに心肺に負荷をかけられるため怪我のリスクを減らすことが期待できます。
インターバルトレーニングについてはこちらの過去のブログをご覧ください。
ここまで上り坂を走ることについてのメリットを挙げていきました。
いざ上り坂でのトレーニングをやってみようと思ったときに、なかなか周りの環境にちょうどいい坂がないという方も中にはいると思います。
そのような場合には階段などを活用してみてもいいと思います。
まずは短めの坂を見つけて短い距離のダッシュを行ってみてください!
ぜひご自身のトレーニングに活用してみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございます。