前回のブログでは、運動強度の指標となるものをご紹介しました。
運動中に確認できるものとしては、心拍数、ペース、パワーなどがありました。
それぞれの指標は確認しやすいというメリットもありますが、外部の環境によって変化するということを理解しておく必要があります。
今回はその中でも心拍数をもとにしたトレーニングとそれぞれのトレーニングの目的を明確にしようというお話です。
トレーニングの目的を理解した上で活用する
まず、心拍数をもとにトレーニングを行う際にはご自身のAeT値やAT値の心拍数を知っておくことが大切です。
簡単な式により参考値を出せるものを前回のブログでご紹介しているので、まだご覧になっていない方はそちらを参考にしてみてください。
ランニングをされている方ならさまざまなトレーニングがあることはご存知かと思います。
LSD、ジョグ、ペース走、インターバルなどありますが、まずはそれぞれのトレーニングの目的を理解することが大切です。
*LSD:Long Slow Distanceの略
それぞれのトレーニングの主な目的は、
LSD:AeT値以上の運動強度で走ることで脂質代謝の向上
ペース走:AT値付近の運動強度を意識することでAT値の向上
インターバルはその中にも様々な種類があるためまた別のブログで細かくご説明しますが、主にはAT値の向上、VO2MAXの向上などです。
下記のグラフは心拍数(HR)と運動強度のグラフにそれぞれのトレーニングを行う目安の運動強度に当てはめたものになります。
ジョグと一括りに言っても行う目的によっても意識する運動強度は変化させていく必要があるため、範囲は広くなっています。
通常、運動強度が上がるにつれて心拍数(HR)も上昇していきます。
心拍数をもとにしたトレーニングでは運動強度の指標を心拍数として自分が今どのくらいの運動強度なのか把握しながらトレーニングしていきます。
どこの運動強度でどのトレーニングをするかによって向上していく能力も異なります。
トレーニングでの運動強度の設定を適切に行えないと狙ったトレーニング効果を得ることが難しくなってしまいます。
それではパフォーマンスは向上していきません。
そのために自分のAeT値やAT値での運動強度(今回は心拍数)を知ることや運動強度を把握しながらトレーニングすることが大切ということです。
次回は今回ご紹介したそれぞれのトレーニングについてご説明していきます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。