前回のブログでは産後どんなトレーニングをして準備をしたかお伝えしましたが、今回はレースに向けてどう補給対策をして走ったかをお伝えしようと思います。
なぜ補給かというと、私ロングトレイルでいつも補給の失敗していて・・・なので、今回FunTrails Round 秩父&奥武蔵100kに出るにあたって一番の不安要素は『補給』でした。
もちろん職業柄色んな原因を文献などで調べはしました。
・頭が疲れて嘔吐してしまうのか?
・ペースが速いのか?
・心拍が高いのか?
・水分の摂取量が少ないのか?
など、考えられる要素を考え、トレーニング中に色々試しましたが、それでも以前までのレースではなかなかうまくいきませんでした。
そこで今回ひとつ目の対策として取り組んだのは『食べるトレーニング』です。
本番で食べるであろうものをトレーニング中に積極的に摂取することで内臓をアダプトさせようという、なんとも原始的な対策!笑
ただこれも文献等には載っている対策ではあり、今回のレースにあたってこれを信じてやってみようとトレーニング中からジェルやおにぎりなどを積極的に摂取するようにしてみました。
補給対策としてふたつ目の対策は『心拍管理』です。
私のレース運びで言うといつも前半速くて後半潰れながらゴールというのが通常パターン。
私自身は前半速いという感覚もあんまりなく、心拍も見ながらこのくらいは余裕があるけど?という感じで走っていることが多かったです。
ただ今回は呼気ガス測定をして補給のトラブルが少ないであろう心拍を割り出し、その心拍を意識して走ることにしました。
補給は基本的に糖質がメインになります。
糖質は分子が小さいと吸収しやすく30分程度でエネルギーに転換できます。もちろん脂質を使える身体にしておけば補給は減らすことができるので、MCTを摂取したり食事のタイミングなんかは脂質を効率的に使用できるように取り組んでいますが、すぐにエネルギー転換できる糖質はレース中の補給に必ずと言っていいほど必要になってきます。
糖質をいっぱい摂れていっぱいエネルギーに出来れば良いんですが、人は糖質を身体で効率よく処理できる容量が決まっています。
この容量よりも摂取量が多かったり、逆に摂取量よりも身体のかなで使用している量が多いとトラブルになりやすいです。
糖質(グルコース)を効率良く吸収できるスピードはグルコースで通常1分間に1〜1.2g程度。フルクトース(果糖)がグルコースの半分くらいと考えると、合わせて最大1.8g程度となります。
上の表は測定結果を一部抜粋しています。
酸化量分を吸収できるかは身体の中のことなので絶対とは言えませんが、表でいう糖質酸化量分を吸収してくれるかもと考え補給トラブルなく進めそうな心拍を決めます。
私の場合心拍118〜132bpmが糖質酸化量1〜1.4gとなっています。
この範囲内なら糖質の吸収が追いつきそう。
なので当日は135bpmまでは許す!140bpm来たら歩く!という感じで心拍管理を徹底しました。
レース当日は『トレーニング中に摂取したものを摂る』『心拍管理を徹底する』ということに注力したら、久しぶり?初めて?ずっと食べれるレースが出来ました!!私の中では革命!!笑
・40分に1本ジェルの摂取
・2時間に1個シャリ玉投入
・エイドではおにぎり、梅干しなどを食べる
・1時間に1回ビタミン剤、電解質を摂取
をルーティンにして、補給の問題はなく常に食べられることが出来ました。
今まで散々悩んだ補給問題は今回の対策で解決できたと思います!
ただ、今回70kmくらいまではこんな感じで楽だったんですがトレーニング不足で大腿前面のダメージが強く70kmくらいから下りがまぁ痛い!!
この辺からほとんど走って下れなかったのでかなりペースダウンしてしまいました。
痛すぎましたが根性でなんとか進んだという(笑)
とはいえ、脚が残っていれば70kmからまだ動けるという感覚が生まれたのは初めてだったので、この2つの対策を続けてみようと思います。
皆さんの中にも補給で悩んでる方がいらっしゃると思います。
食べてトレーニングをしたり、ご自分に合ったレースの心拍を知ることは重要かもしれません。
TREATでは呼気ガス測定をして補給のご相談も載ってますので是非ご相談ください!